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若手社員が成長できない本当の理由とは? ~要因分析力が仕事の楽しさを左右する~
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若手社員向けの研修を実施している中で、近年特に気になることがあります。
それは、「要因分析」ができていない若手社員が少なくないということです。
要因分析ができない状態が続くと、同じ失敗を繰り返してしまいます。また、うまくいった経験があったとしても、その成功の理由を理解できていないため再現することができません。
その結果、
- なぜ失敗したのかわからない
- なぜ成功したのかわからない
- 成果が安定しない
- 自信を失う
- 「自分には向いていない」と感じる
といった状態に陥りやすくなります。
そして最終的には、仕事へのモチベーション低下や早期離職につながってしまうケースもあります。
私たちは、このような不幸な結果を生み出す要因の一つに「要因分析力の不足」があると考えています
要因分析とは何か?
要因分析とは、理想の状態と現状の状態を比較し、そのギャップが生じている理由を明らかにすることです。
そして、その原因を深掘りし、本質的な課題を特定した上で、今後の改善策を考えていきます。
一般的には「なぜを繰り返すことが大切」と言われています。
しかし、実際の研修現場では興味深い光景を見ることがあります。
若手社員が陥りやすい思考パターン
ある若手社員向け研修で、受講者同士が課題を深掘りするワークを実施しました。
本来であれば、「なぜその問題が起きているのですか?」という問いを繰り返しながら原因を探る場面です。
しかし実際には、「どうしたら良いと思いますか?」という質問が多く飛び交っていました。
一見すると前向きな質問に見えます。しかし、この問いには大きな落とし穴があります。
「どうしたら良いと思う?」と聞かれた側は、問題の原因を整理しないまま、思いついた解決策を挙げてしまいます。
- これをやれば良いかもしれない
- あれを試してみれば良いかもしれない
と、施策だけが次々と出てきます。
しかし、
- 本当にその施策が効果的なのか
- そもそも何が原因なのか
が明確になっていないため、優先順位も判断できません。
結果として、「とりあえず、できそうなところからやってみます」という曖昧な結論で終わってしまうのです。
「なぜ?」と「どうしたら?」は目的が違う
ここで重要なのは、「なぜその問題が起きているのか?」という問いと、「どうしたら良いと思うか?」という問いは、目的が全く異なるということです。
|
問い |
目的 |
|
なぜ起きているのか? |
要因を特定する |
|
どうしたら良いか? |
解決策を考える |
ところが、この違いを理解しないまま問題解決を進めてしまうと、原因が曖昧なまま施策だけが増えてしまいます。
まずは「なぜ」を繰り返し、原因を言語化すること。その上で「どうしたら良いか」を考えること。
この順番が非常に重要です。
職場でも同じことが起きている
これは研修中だけの話ではありません。
実際の職場でも、
- ミスをしてしまった時
- クレームが発生した時
- 上司へ報告する時
に、慌てて解決策から話し始める人は少なくありません。
しかし、本当に必要なのは、「なぜその状況が起きたのか」を整理することです。
要因分析を丁寧に行う習慣が身につけば、問題解決の質は大きく向上します。
上司・先輩の関わり方が成長を左右する
要因分析力は、若手社員本人の努力だけで身につくものではありません。
職場の上司や先輩が、「どうしたら良いと思う?」だけではなく、「なぜそうなったと思う?」という問いを投げかけることも重要です。
日々の1on1や報告の場面で、この問いを繰り返すだけでも思考の質は変わっていきます。
要因分析力は特別なフレームワークを学ばなくても、日常の会話から鍛えることができます。
だからこそ、職場全体で意識して育てていくことが大切なのです。
要因分析力が仕事を楽しくする
要因分析ができるようになると、成功したことの再現性が高まります。
「なぜうまくいったのか」がわかるため、次も成果を出せるようになります。
また、失敗した時も、「能力がないからダメなんだ」ではなく、「改善すべきポイントはここだ」と前向きに捉えられるようになります。
その結果、
- 成長を実感できる
- 自信がつく
- 成果が出る
- 仕事が楽しくなる
という好循環が生まれます。仕事を楽しみながら成長していくためにも、要因分析力は欠かせないスキルです。
若手社員自身が意識することはもちろん、上司や先輩も日々の関わりの中で要因分析を促していくことが重要だと私たちは考えています。
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