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芸人スキルはビジネスで役立つことだらけ。お笑いと監督業を両立する「映画監督芸人」門田樹さんのあゆみ方

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「芸人として大成する人、夢を諦めて転職する人。これまでたくさんの芸人を見てきました。最終的に成功するかどうかの境界線は『全力で向き合えたかどうか』だと思います」と話すのは、自らを「映画監督芸人」と名乗り、映像と漫才を同じ熱量でつくり続ける門田樹さん。2006年にお笑いコンビ「エーデルワイス」を結成し、15年間活動。21年にコンビは解散しましたが、現在も漫才ネタを書いてステージに立ちながら、今秋、初の長編映画となる『おばけだっていいさ』でメガホンをとります。何事にも全力で取り組む門田さんは、過去の経験をどのように仕事に役立てているのでしょうか。同期の中北朋宏がお話を伺います。

[スピーカー]
門田 樹さん (※写真左)

株式会社 俺
代表取締役社長
中北 朋宏 (※写真右)

<プロフィール:門田樹さん>
1983年生まれ、千葉県出身。お笑いコンビ、元エーデルワイスのツッコミ担当。10年、『爆生レッドカーペット』出演。「機械に困ったら門田に聞け」と所属事務所に頼りにされるほどのI Tボーイ。数々の映画祭で監督作品が受賞し、21年秋、初となる長編映画『おばけだっていいさ』の監督を務める。監督作品集はこちら

 

当時は珍しかった「二刀流」で夢追いかけ


中北:僕らは2006年に所属事務所の稽古場で出会ったんだよね。エーデルワイスの歯医者のネタがとにかくおもしろくて、ライブでこんなにウケてるのにテレビには出られないのかと。業界の厳しさを知りました。

門田さん:当時、僕は中北くんをライバル視していたんだよ。同じツッコミ担当だったし、最初の2、3年は事務所の勉強会で毎週一緒にネタを書いていたでしょ。

中北:芸人を目指すきっかけは何だったの?

門田さん:僕はもともと脚本家と芸人の両方を志望していて、ある時、吉本興業さんが主催する脚本のコンテストで入賞しまして。その授賞式でMCをされていたオリエンタルラジオさんが僕に話を振ってくれて笑いをとれたのが気持ちよくてね。やっぱり芸人の道に進みたいと思ったんだ。

中北:芸人を辞めてはじめて分かったんだけど、門田くんは先進的な芸人だった。ITに強くてパソコン教室の先生をしていたでしょ。「芸人+YouTuber」「芸人+絵本作家」なんて二刀流がいまでこそ珍しくなくなったけど、当時、芸人が芸事以外のスキルを磨くことはタブー視されていた。

門田さん:でもね、芸歴10年とか超えてくると、みんなの戦い方が少しずつ変わっていったんだよ。20代の頃はひたすらネタを頑張るんだけど、30代になるとネタを頑張るのは当たり前で、「芸人+付加価値」を追求しはじめる。

中北:ネタの差別化からタレントとしての差別化にシフトしていくわけだ。

門田さん:例えば、ブルーザーの井上さんの「ポイ活芸人」。2年で100万円相当のポイントを貯めてハワイに行く、みたいな強みが確立されると芸人として一歩抜きん出るというか。

 

「ネタばかり書き続ける生活が、いつまで続くんだろう」


中北:エーデルワイスとして活動していた時代はどんな生活をしていたのですか。

門田さん:昼間はネタを書いて相方とネタ合わせをしていたので、働くのは深夜でした。テレビ番組の文字起こしをするバイトで生計を立てていたんだ。

中北:昼間はパソコン教室の先生をしていたよね?

門田さん:それは辞めざるを得なかったの。芸人は、日中にバイトを入れにくいんだよ。芸人仕事は前日とか急に決まりがちなので、バイトを何度もドタキャンして、段々いづらくなる。

中北:日中にバイトを入れるとネタを書く時間もなくなるしね……。

門田さん:エーデルワイスはネタ合わせが長いコンビだったので7時間とか平気で喫茶店にいてさ。こんなネタばかり書き続ける生活がいつまで続くんだろうって、しんどい時期もあったけど、ライブでウケればすべて報われた。ウケなければコンビ仲が悪くなった。

中北:芸人を辞めようとは思わなかった?

門田さん:それはないかな。結局、僕が一番好きなのはおもしろいことを考えて発表すること。2021年6月にコンビは解散してしまったけど、お笑いはずっと続けていきたいし、そこがブレることはなかったです。

中北:なぜだと思う? 30代になると結婚や子育てを理由に芸人を引退する人がバタバタ増えていったよね。

門田さん:意地、ですよ。辞めていく仲間の分まで頑張ろうと思えたし、僕まで芸人をやめたらそれまで積み上げてきたものがすべて無駄になるから。

 

才能が開花。単独ライブのオープニング動画で


中北:映画監督として活動するようになったきっかけは何だったのですか。

門田さん:2012年頃から芸人さんの単独ライブのオープニング映像を撮るようになったんです。芸人は5年ほどの下積みを経て、単独ライブに出演しはじめるでしょ。ただ予算が潤沢にあるわけではないので、パソコンに強い芸人の僕にお声がかかるようになって。

中北:「映像業の仕事でやっていけるな」と手応えを感じたのはいつ頃?

門田さん:2018年かな。R1グランプリファイナリストの石出奈々子さんの単独ライブのお手伝いをさせてもらって評判がすごく良かった。

中北:どんな映像を撮ったのですか。

門田さん:「連続テレビ小説のパロディをやりたい」と依頼されたので、僕なりに研究して完成させたところ好評だったし、僕自身も撮っていてたのしかった。で、本腰を入れようと思って、スマホで撮影するのをやめて一眼レフを買ったの。その後、仕事の依頼が増えたし、頼まれ仕事だけでなく自分でも映像を積極的に撮るようになって。

中北:石出さんが出演してる「カルピスの胸キュンCMを女芸人が勝手に作ってみた」はすごく良いよね。企業CMを勝手にオマージュで作るというアイデアがおもしろい。「門田ネーム」がもう少し前に出るようになれば、必ずうまくいくと思う。僕も協力する。

門田さん:ありがとう。そうしたショートムービーも好評だったので、今度は短編映画を撮って映画祭に出品してみたんです。すると4つも入選しまして。映像の仕事は僕に向いていると思う。

 

「俯瞰力」「ツッコミの思考」「大喜利の思考」芸人スキルはビジネスで役立つことだらけ


中北:芸人のスキルはビジネスで役立っていますか。   

門田さん:「俯瞰力」「ツッコミの思考」「大喜利の思考」の3つかな。  

中北:というと?

門田さん:芸人は「人に見せる」前提でネタをつくりますよね。で、月に4、5回はお客さんに披露してフィードバックをもらえる。自然と自分を俯瞰できるようになるんです。それと、上下関係が厳しい芸人の世界で、若手は常に先輩芸人にツッコミを入れて笑いをとるよう訓練しているようなものでしょ。
ビジネスシーンで、目上の人の気分を害さず自分の意見を伝えることができると思う。そして大喜利みたいに目の前のお題をどう捉えるかの訓練もしているので、会議で人と違う視点で発言して一目置かれるとかね。どれも芸人ならではの強みです。

中北:芸人が磨いておくべきスキルってなんだと思いますか。

門田さん:目の前のことに全力で向き合う力。芸人をするにせよ映像を撮るにせよ、YouTubeやゲーム実況をするにせよ、全力で取り組んだことは、後々どこかで生きてくるから。

中北:いまぱっと浮かんだのは、元シャイニングスターズの廣田真久さん。芸人ネクストで転職活動したら2週間で仕事が決まったんです。

門田さん:廣田さんこそ全力の人ですからね。芸人時代、年間300本はライブに出演されていたし、楽屋でも気を抜かずおもしろいことを言い続ける人だった。

 

親孝行としての「芸人ネクスト」


中北:最後の質問です。門田くんが「芸人ネクスト」を利用するならメリットは何だと思う?

門田さん:芸人ネクストのように「夢は諦めても人生は諦めていない人」の転職サービスがあれば、いま夢を追いかけている芸人が安心して全力で仕事に向き合えると思う。将来の不安を抱えながら中途半端に頑張るより、全力疾走できる環境に身をおいて頑張る方が、断然得るものが大きい。 

それと芸人ネクストは、親を説得するプレゼン材料になる。昔みたいに、親に反対されて家を飛び出して芸人になるような時代じゃなくなったからね。「芸人のスキルはビジネスに役立つ」「いざとなれば転職できる」というのを前提に、親に納得してもらった上で、全力でお笑いを突き詰めるもよし、転職して別の道で才能を発揮するもよし。いずれも親孝行につながる良いサービスだと僕は思うな。

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