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【芸人のセカンドキャリア】36歳で芸人を辞めた僕が3ヶ月でIT企業に転職できた理由とは? 『ゆうきたけし』佐藤由樹さん 〜「やりたいこと」を明確にして、未経験・年齢の壁を一緒に乗り越えてくれた〜

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[スピーカー]
佐藤 由樹さん (※写真中央上)

株式会社 俺
代表取締役社長
中北 朋宏 (※写真左上)

株式会社 俺
杉山 遼介 (※写真右下)

 

「芸人を辞めても、大きな夢を追いかけたい」。そう話すのは、元「ゆうきたけし」の佐藤由樹さん。意欲も能力も高く、人柄も良い。それでも「年齢」や「未経験者」の壁を乗り越えられず、書類選考落ちが続いていました。「心折れそうな時期もあった」と言いますが、終わってしまえば、3ヶ月で新進気鋭のベンチャー企業への転職を成功させました。そんな佐藤さんと、転職活動を振り返ります。

<佐藤由樹さん プロフィール>
岐阜県出身。2009年、高校の同級生とコンビ「ゆうきたけし」結成。2011年より東京に拠点を移し、お笑い賞レースを目指す。「キングオブコント2011」準決勝進出。2021年5月コンビ解散後、3ヶ月で日商簿記検定2級取得。同年、芸人ネクストにて転職活動を始める。趣味の競馬予想でYouTube「ローヤル競馬チャンネル」を開設し一年足らずで1万人まで登録者数を増やした。

【YouTube】https://www.youtube.com/channel/UCvqKxSaCGjst_mGP5dAb4uw

【Twitter】https://twitter.com/yt_yuki_0202

 

高校のアマチュア時代にM-1の3回戦へ


佐藤さん:僕の芸人人生は、中学時代にネタ番組を見たことから始まりました。当時、若手芸人だった品川庄司さんらが、体ひとつで笑いをとる姿を見て「なんてかっこいい職業なんだろう」と憧れたんです。

高校時代は、同級生とコンビを組んでM-1グランプリに出場。まだ高校生なので遊び半分でしたが、3回戦まで勝ち進むことができまして。これが手応えとなり、高校卒業後に養成所に入りました。

杉山:かまいたちの濱家隆一さんとコンビを組まれた時期もあったんですね。所属事務所を2度移籍された理由は何だったのでしょうか。

佐藤さん:ひと言で言うと、課題解決のためですかね。「お笑いのレベルが高い東京で芸を磨くためには?」「賞レースで優勝するためには?」その時々で直面する課題を解決するために、ベストな環境を選びました。

中北:それが英断だったと思うのは、東京に拠点を移した年に「キングオブコント2011」の準決勝に進出されていること。確実に、夢に近づいているんですよ。

佐藤さん:このまま頑張ればファイナリストになれるんじゃないか。そう信じて相方とふたりで頑張ったのですが、芸人の仕事は増えませんでした。

 

売れなかった。でも、芸人を志してよかった


中北:芸人を辞めようと思われた最大の理由は何ですか?

佐藤さん:一世一代のチャンスを逃したことです。元旦恒例の「おもしろ荘」の最終オーディションに残り、僕ら史上最高のネタを用意したし、お客さんの反応も良かった。けれど、結果は不合格。運も実力もないんだと、自分の限界を感じました。

ただ、やれることはすべてやった上での結果でしたので、悔いはありません。18年間、お笑いに打ち込んでよかった。「頑張ればなんとかなる」と今でも自分を信じられるのは、芸人としてやりきったからです。

 

曖昧のままで、将来の選択はできない


中北:その後の進路はどのようにお考えでしたか。なにかしらの“ツテ”に頼ろうとは思わなかった?

佐藤さん:思いませんでしたね。バイト先など身近なところに就職する道も考えませんでした。

中北:それは、なぜですか?芸人さんの中には、バイト先や知り合いのお偉いさんに「うちに来ないか」と誘われて、なんとなく転職する人って少なくないんです。

佐藤さん:芸人を辞めても大きな夢を追いかけたかったんです。気持ちの上では7割、起業してビジネスをやるんだろうと思っていました。難易度が高い日商簿記検定2級を3ヶ月で取得したのも、経営判断の材料になるだろうと踏んでのことでしたし。

中北:そんな中、芸人ネクストを利用しようと思われたのはなぜですか?

佐藤さん:ビジネスをすると言っても一般企業に勤めたこともありませんから、何から手をつければいいのかわからなかった。まずは元芸人の先輩を訪ねて話を聞こうと思い、起業された方、転職された方など、いろんな先輩に声をかけさせてもらいました。僕にもできそうな選択肢を横に並べて、納得いくまで考えてみたかったんです。

一番心に響いたのは、元シャイニングスターズ・廣田真久さん。努力家で向上心の塊のような廣田さんが、会社員として奮闘する姿は、まぶしかったです。「会社員は給料をもらいながら勉強させてもらっているようなものだよ」とおしゃっていたのが印象的で、聞けば、芸人ネクストで転職されたと。僕もお世話になることにしました。

 

芸人の世界しか見てこなかった僕にパソコンの使い方から指導してくれた


中北:その後、3ヶ月でスピード転職に成功されましたね。芸人ネクストを利用してよかったと思う点を教えてください。

佐藤さん:3つあります。代表の中北さんが元芸人で、芸人の長所も短所も理解した上でアドバイスしていただけること。芸人の強みをビジネススキルに変換してくれること。就職先が決まるまで愛をもって並走してくれること。

そもそも芸人ってビジネスとか経歴にコンプレックスを持ちがちなんです。芸を磨くことに専念してきたぶん、世間知らずで一般常識もビジネススキルもないので。杉山さんはそうした内情を理解しているので、パソコンの使い方や一般常識なども一から教えてくれました。そんな面倒見の良い転職エージェントは、芸人ネクスト以外ありえないですよね。

杉山:芸人さんに備わっている特有の能力が、ビジネスの世界でも武器になることを知ってもらいたいんです。自分の強みって案外自分では気づかないものですから。

佐藤さん:たとえば、芸人が持つ「課題解決スキル」は武器になるんですよね。芸人は、ネタを書いて、舞台で披露して、反省点や課題を見つけて、次に生かす、というサイクルを繰り返します。これってビジネス用語で「PDCAサイクルを回す」っていうそうで。つまり芸人は、課題を解決できるよう考え、即実践できるプロなんだと。杉山さんが気づかせてくれました。

 

しゃべりのプロがなぜ面接で失敗するのか


中北:一方で、芸人の強みが裏目に出るケースもあります。

杉山:面接官の質問の意図を汲み取れず、自分の話したいことを話してしまうとか。しゃべりに自信があって、サービス精神旺盛だからこそ起こりがちなんです。

中北:それと話し方ですよね。そもそもビジネストークの構造と、芸人トークの構造は真逆にできているんです。ビジネスマンは、まず結論から言うのが基本です。でないと、論点が見えないまわりくどい話し方になってしまう。一方、芸人がオチ(結論)を最初に言ったら話が終わってしまうでしょ。

佐藤さん:そうした芸人の特性がわかっているから、的確なアドバイスができるんだと思います。僕の失敗談は、面接中にエピソードトークで自己PRしてしまったこと。「伝えたいことの本質は何?」と杉山さんから指摘されたのを覚えています。

杉山:そうしたズレは練習で補えます。面接当日までに、いかに練習を積めるかが大切です。練習熱心な佐藤さんは、保険会社、住宅メーカーなど様々な業種の面接を合計5社ほど受けて、ほぼ無敗でした。

 

一番大事なのは、人間力である


中北:現在、働き始めて2週間経ちます。人生はじめての会社員生活はいかがでしょうか?

佐藤さん:IT企業で、ポータルサイトを運営するお仕事をしています。I Tに詳しくないクライアントでも、商品の操作方法をマスターできるようQ&Aの記事を執筆しています。はじめてのことだらけですから課題は山積みですが、伸び代しかないと思っています。

杉山:佐藤さんを採用してくださった企業は、近年、数億円の資金調達をして事業拡大の準備を進めている新進気鋭のベンチャーです。佐藤さんのお仕事は、事業を仕組み化する上で、根幹とも言えるお仕事です。

中北:採用の決め手はなんだったのですか?

杉山:芸人時代のスタンスや、成長意欲を評価してくださったようです。佐藤さんは特別ITに詳しかったわけではなかったのですが、世の中にインパクトを与えたいと考える企業の方向性とマッチしたようで。面接が終わるとすぐに「佐藤さんを採用したい」と連絡があったほどです。

佐藤さん:36歳という年齢がネックになって面接すら受けさせてくれない企業が少なくない中、僕の人となりを見てもらえたのはうれしい。わがままに夢を追いかけてきた僕のような人間に、チャンスをくださった。そんな場所に連れて行ってくれた芸人ネクストさんにも感謝しています。

中北:「芸人の転職」は、一般企業からすれば特殊にうつるかもしれません。けれど、人生をかけて芸を磨き続けてきた人間は、ビジネスマンとしても愚直に努力を続け必ず企業に貢献します。これは弊社が転職先企業様と契約を交わす際にお伝えしている言葉です。

「夢諦めたけど人生諦めていない人のために、チャンスをいただき心から感謝いたします」。

 

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