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株式会社ネオキャリア様 新入社員向け「職場で可愛がられるためのお笑いコミュニケーション研修」事例のご紹介

○株式会社ネオキャリア様
https://www.neo-career.co.jp/

株式会社ネオキャリア
エージェント事業部
キャリア形成推進室 責任者
高橋 陽介様

[プロフィール]
2009年、新卒でネオキャリアに入社。新卒紹介事業部に配属され、企業様の採用支援、大学生の就職支援業務に取り組む。2014年、ネオキャリアグループ中途採用担当を経験したのち、2016年新卒紹介事業部の事業部付教育研修グループを立ち上げ、責任者として従事。

株式会社 俺
代表取締役社長
中北 朋宏

[プロフィール]
大学中退。NSC(吉本お笑い養成所)に入学。大阪から東京へ拠点を移し、浅井企画に所属する。
テレビ・舞台で活躍し、東京タワーのイベントにて約3000人前で司会進行を行う。
お笑い芸人解散後、人事系コンサルティング会社に入社する。
入社後は、ソリューション営業を担当。内定者育成から管理職育成まで幅広くソリューション企画提案に携わり、大手化学メーカー、大手医療品メーカー、大手アパレルメーカー、専門商社、ベンチャー企業まで、毎年700名以上の受講者の方の支援に携わる。新商品の販売実績では2年連続MVP、中小企業コンサルティング実績はNO.1を獲得する。
その後、インバウンド系事業のスタートアップにて人事責任者を任せれ、制度、採用、研修を設計と実施をする。
2018年2月 株式会社俺を設立。夢諦めたけど人生諦めていない人の支援を掲げ、元芸人などのセカンドキャリアを支援する転職サービスを経営している。

[会社プロフィール]
2000年に創業。中途採用支援・求人広告事業からスタートし、これまで、人材関連事業を中心に、新卒・中途のキャリアコンサルティングから、介護や保育、医療従事者をはじめとするヘルスケア領域、さらにはアジア各国での人材紹介やBPOなどを通じて、事業のドメインを拡大。近年では、こうした「リアル領域」での強みをそのままに、HR Techなどの先端テクノロジー、バーティカルメディア、集客メディアの運用など「ネット領域」にまでその領域を広げ、成長を続けている。

[導入サービス]
・コミュニケーション研修

[実施概要]
エージェント事業部に配属された2018年度新入社員50名を対象に、「主体性」の発揮と、相手視点を踏まえた「自分の見せ方」を学ぶことを目的としてコミュニケーション研修を実施。配属直後の半日間で、コミュニケーションのスキルと、主体性の発揮について、実践を通じて学んだ。

「可愛がられるというのは、才能ではなくスキルである」
-安心安全な場で、主体性は発揮される-


コミュニケーションを取ることで自ら成長を

- 本日はどうぞよろしくお願いいたします。早速ですが、株式会社ネオキャリア様は、どのような事業を行っている会社でしょうか?

高橋様:弊社は2000年に設立をし、今年で18期目になります。事業は総合人材サービスを基軸として、企業様の採用や人にかかわることをトータルでご支援させていただいております。最近では、昨今の社会課題である介護領域や、保育領域、女性の社会進出やグローバル人材の採用支援も手がけています。HR Techサービスも行っており、自社開発プロダクトによる、人事周りのご支援も行っております。おかげさまで、ここまで成長を続けることができ、サービス数はグループ全体で30を超え、拠点数は国内67拠点、海外22拠点、従業員数は、今年4月入社の新卒社員約370名を合わせて約3000名の規模にまで成長しました。

-ありがとうございます。今年、370名程の新入社員が入社されたとのことですが、貴社に入社される新卒社員の特徴はありますか?

高橋様:弊社のキーワードの一つに「成長」というのがあります。共通しているところは、自身の成長にフォーカスしているところは、一貫しています。仮に、現時点でやりたいことが明確でないメンバーも、「成長したい」という意欲は共通して持っていますね。

-今回の研修実施にあたり、株式会社俺の中北さんを知ったきっかけは、どのような経緯があったのでしょうか?

高橋様:弊社の執行役員である谷と中北さんが知り合いだったことから、紹介を受けたのがきっかけです。元々弊社が、中途入社の方や新入社員向けに伝えているメッセージと、中北さんが行っているコミュニケーション研修のメッセージが非常に似ていて、弊社のカルチャーに親和性が高いということもあり、谷から後押しがあったのが始まりです。個人的にはこれまで、あまり外部の研修を実施する機会も少なかったため、良い機会だなと思い、同時に新卒社員にとっても良い影響を与えることもあるかなと思い、お会いさせていただくことになりました。

中北:谷様とは、経営者向けの集まりでたまたま知り合いました。色々と弊社のお笑い芸人のコミュニケーションスキルを活用した研修事業にご興味を持っていただき、その場ですぐにFacebookで繋いで頂き、高橋さんをご紹介いただきました。

-実施に至った背景や、コミュニケーション研修を導入した理由についてお聞かせください。

高橋様:弊社は採用人数も多いため、さまざまなバックグラウンドのメンバーが集まってきます。組織の規模の小さなうちは、先輩一人ひとりが懇切丁寧に指導することで個人の成長が見込めたのですが、この規模になると、どうしても昔のようにはいきません。また、時代の特徴なのか「主体性」や「競争」といったことを、これまでの人生で経験してこなかった社員も多いため、自分の行動が誰にどういう影響を与えるのか、どう思われたら自分にとってプラスなのかを知って、コミにケーションのスキルを身に着けてほしいなと思い、今回この研修を中北さんにお願いさせていただきました。新人研修の期間はたかだか1週間ですが、彼ら彼女らにとって、社会人としての人生は続いていくので、主体性を持って、先輩や上司には自分からコミュニケーション取っていってほしいなとの思いを込めました。

-今回の研修は、どのようなことをゴールに実施されたのでしょうか?

高橋様:研修のゴールは、キーワードとしては「主体性」の発揮です。これに加え、「自分の見せ方」を学んでほしいと思いました。中北さんの研修の中でもありましたが、「自分というものは見せていくものだと、見られるのではなくて、意識して見せにいく」と言ったことが大事であるということを、まずは学んでほしかったです。そこが今回研修を実施した一番の目的ですね。

-いつ頃、どれくらいの期間で実施されたのですか?

高橋様:弊社の場合、4月の1ヵ月間は全体での新人研修があります。配属が5月のゴールデンウィーク明けで、配属後は、各部署でのOJTが始まります。エージェント事業部は、昨年までOJTの前に更に1ヵ月間研修を行っていたのですが、今年は「1週間」に期間を短縮して実施することになりました。そのため、この1週間でいかに内容の濃いものを実施するのか、研修を設計する段階でも練りました。コミュニケーション研修を実施できたのは、配属2日目の半日間。新卒同士も、ほぼお互いに名前も知らないような状態での配属のため、まだあまりコミュニケーションをとっていない早い段階で、ちょうど良いタイミングでした。

楽しいという感覚が主体的な学びを促進する


- 実際、半日間実施してみていかがでしたでしょうか?率直な感想をお聞かせください。

高橋様:結論から言うと、非常に良かったです(笑)。メンバーに感想を聞いても、非常に楽しかった、もう一回やりたいという声が出ていました。

中北:私はこれまでに多くの新入社員にお会いしてきましたが、ネオキャリア様の新入社員の方々は、昨今では珍しいほど、成長意欲が高く、物事に対して機会を大切にしようとする方が多いです。出会った人や研修をどう活かすのかという観点で、自分なりに咀嚼して機会を大切にする感覚がすごく強いなと感じました。かつ、そもそものコミュニケーション力も高かったため、研修はとてもスムーズに入ることができました。無理に場をあたためる必要もなく、それは、日頃の高橋さんの関わりのおかげなんだと思います。新入社員の方々に「陽介さん」と呼ばれていて、とても信頼関係があるように見えました(笑)。
また、今回、私がすごく印象に残っていることは、コミュニケーションが苦手な方が数名いたのですが、その方々から、「可愛がられるというのは、才能じゃなくてスキルなんだということに気づいた」というコメントをいただけたことが、私としてはとてもうれしかったです。この研修から、これまでの価値観が少しでも変わるきっかけを提供できたのかなと思えました。

高橋様:そうなんですよ。そこがすごく伝えたい内容なんです。実は、弊社の管理側の責任者をやっている女性がいるのですが、その者に今回の中北さんの研修の主旨をお話したら、「私はずっと自分の部下には『可愛いがられるのは才能じゃなくスキルだから』と教えている」と驚いていました。谷もそういう考え方なので、弊社の考え方に、とてもマッチした研修内容でした。

- 他に、この研修の良かったなと思う点は、どんなところですか?

高橋様:一つは中北さんの人柄ですね(笑)。真面目に話すと、何回かお打合せをさせていただく中で、弊社のことを深く知ろうとしてくれたことや、弊社の抱える課題感も、正直私だけでは、何をやったらいいかもわからないし、何が正解かもわからなかった中で、自分の中で整理されていくということがありました。大事にしたいことが明確になっていき、属人的にやっていたところが整理できました。密にコミュニケーションをとらせていただき、こちらとしては、非常にありがたかったです。

中北:ありがとうございます。コンテンツを作る際にも、そして実施するにあたっても、私は、リアルを知ることが一番重要だと思っています。コンテンツのベースはありつつも、提供して何も変わらなければ意味がないし、価値もないため、本当にこの会社が大事にしていることが何なのか、そして、何に悩んでいて、どんな課題を解決すれば良いのかを、お打合せをさせていただきながら、考えていきます。その中で、「相手の立場に立つ」と言うポイントが新入社員の方々にとって最も必要であり、職場に配属されて困るポイントであることを知りメッセージとして強調し、研修を実施させて頂きました。

高橋様:私からは、楽しくやってほしいというオーダーもさせていただきました。私自身、大学生への支援セミナーなどもやらせてもらっているのですが、まあ、どれだけ楽しませるかがすべてだなと思っています。なぜなら、やりたいって思う人と、面倒くさいなと思う人と、どっちが多いかなと考えた時、面倒くさいと思う人が多いと思います。そうした時に、“面倒くさい”を“やりたい”にさせるためには、楽しませるか強制力を働かせるかになると思います。強制力では吸収しないと思うので、だったら、楽しいと思わせることが、一番大事なことだと思っています。

中北:楽しめて、その場が安心安全な場であれば、手を挙げたり、発言したりなど、「主体性」が自然に出てくると思っています。しかし、緊迫感があるところで、意見を言ってくだいと言っても、それは主体性と言わず、やらされ感になる訳ですから、心理的安全性をつくることを、私も意識してやっています。

高橋様:中北さんの研修のとても重要なポイントは、まさにこういうところにあると思っています。やはり、よくある研修は、何となく会社がやれと言われるからやるとか、コンテンツがあるから参加させるということが多いと思うのですが、それを“楽しいと思わせる”ことがとても大事なポイントだと思っています。

中北:そうですね。主体性を発揮するためには、安心安全な場でないと発揮できないため、例えば、不真面目というか、態度が悪い受講者も稀にいますが、私は、態度なんて正直どちらでもよくて、研修から学び取っていればいいと思っています。たまに、その態度だけ見て、それがダメだと決めつけて、ちゃんとやれなどと叱ってしまう人事ご担当者様がいます。叱られた後の、固い空気の中で、「主体性を発揮しましょう」と言っても、本当の主体性は出てきませんからね。

明るく元気に、素直で感謝の心を持ち続けてほしい


-実施してから、その後、効果というか何か変化はありましたか?

高橋様:今は現場に配属になっていますので、私が直接は見ていないのですが、私が何かするってことがなくなったのが良かったなと思っています。というのも、本人たちの主体性が出ており、私が個別に間に入るなどのアクションをすることなく、新卒同士かかわり合い、解決をしようとする姿が見られるようになりました。指摘や注意も同期内で発生し、それに対して意見を言う人間もいて、それを先輩や上司に当てに行くという。つまり上長があれやれこれやれと言わなくても、自分たちで考えて自分たちで答えを見つけて動くみたいなことが出来つつあります。現場配属になった現在も主体的に動けており、研修の効果は大きかったなと思っています。

-今回の研修を他の人に紹介するとしたら、どんな組織にお勧めしたいですか?

高橋様:そうですね、採用人数が多い企業様には、すごく良いと思います。あとはサービス接客業など、お客様とかかわる対人コミュニケーションが求められるところじゃないですかね。弊社もそうなんですが、やはり社内の仲間同士でできないことは、社外に出てお客様に対してできるわけがないよねと。同期同士とか先輩や上司にできないことを、お客様に提供なんてできないよねということはあるので、そういった企業様には、すごく良いのではないかと思っています。そのほか、年齢差がすごくある企業様などは、新卒が思っている当たり前と、課長や部長クラス世代が思っている当たり前は大いに違うというジェネレーションギャップが確実にありますので、間に入っていただくことで、うまく融合させることができたりする効果もあると思います。

―今後、新入社員に期待することはありますか?

高橋様:期待していることはシンプルに、会社としても伝えているのですが、「明元素感」です。明るく元気に素直に、感謝の気持ちを持ってという意味になります。ずっと4月の研修でも伝えているのですが、明るく元気に素直には、自分次第だろと、また、感謝の気持ちを持つことも自分次第なので、それは今後も持ち続けてほしいなと思っています。また、自分の人生なので、会社をどう使おうがいいかなと思っています。もちろん、弊社で成長して活躍するのが一番良いとは思いますが、自分のやりたいことや、あるべき姿を叶えるためには、一人では絶対うまくいかず誰かの協力を得なければならない瞬間というのが必ず来ます。そうなった時に、その誰かの協力を仰いで、成長していく、そして、成長することで自分の価値を提供しいていくということができるようになると良いなと思っています。

-今後、どのようなことを目指していますか?

高橋様: 2019年卒の学生の就活サポートが終わったタイミングで、私が現在担当する社会人になるための準備のセミナーを、大学1年生に対しても行ってきたいなと思っています。他には、「人を育てる」「企業を育てる」ということにもっととフォーカスしていきたいなと思っています。自社の社員を育てることもそうですが、企業の競争力を高めるためにも、物量で戦うことも大事ですが、生産性を上げていくことも必要ですから。

-本日は貴重なお話をお伺いさせていただき、ありがとうございました。今後とよろしくお願いいたします。

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