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【新入社員研修】ミサワホーム株式会社様 「可愛がられる」コミュニケーションを体系立てて学ぶ新入社員研修の導入事例ご紹介

ミサワホーム株式会社様

[スピーカー]
ミサワホーム株式会社
人事総務部 人財開発課 課長
内田 啓太様(※写真左上)

ミサワホーム株式会社
人事総務部 人財開発課
川島 佑一様(※写真右上)

株式会社 俺
代表取締役社長
中北 朋宏(※写真左下)

株式会社 俺
杉山 遼介(※写真右下)

[導入サービス]
・新入社員研修

[実施概要]
2021年度の新入社員(42名)を対象に、学生から社会人へのマインドセットと、「可愛がられる」コミュニケーションスキルを身に着けることを目的に、6月(導入)・8月(中間)・9月(配属前)の3開催に分けて研修を実施。10月の本配属に向けて、研修でのインプットと職場での実践を通じてコミュニケーションスキルの定着を図った。

「可愛がられる」コミュニケーションを体系立てて学ぶ新入社員研修
~心理的安全性を担保し、お客様に愛される人材と組織をつくる~


― 今回、新入社員を対象にコミュニケーション研修を実施しようと思った背景や、理由について教えてください。

川島様:2020年度のコロナ禍で会社に出社することができない中で、新入社員が配属になった時、職場の上司や先輩とどうやってコミュニケーションを取ったらよいかがわからないという声が数多くあがりました。コロナ禍以前は、出社することで自然と身についていった上司やお客様とのコミュニケーション力も、オンライン環境だと特に新入社員にとっては難しさがあると感じました。そこで、まずは新入社員の心理的安全性を確保し、コミュニケーションスキルに特化した研修を導入したいと考え2021年度に実施させていただきました。

― 本研修を6月・8月・9月の3回に分けて実施されましたが、どのような背景があったのでしょうか。

川島様:ミサワホームの新入社員は、まずは4月~5月に導入研修があり、その後仮配属期間として6月~9月まで本社実習期間を経て10月に本配属となります。6月の仮配属期間の最初の段階で、これから上司や先輩社員と本格的にコミュニケーションを取っていく中で、どういう技術を身に着けておくと良いのか心構えや基礎を学んでもらおうと思いました。そして、その学んだコミュニケーションスキルを職場で実践する中で、うまくいったことやいかなかったことを振り返りケアしていただく機会として中間研修を8月に実施しました。9月は、配属先が発表され、いよいよ本配属になる直前で、不安を抱えている新入社員に対して、中北さんから“勇気づけ”を行っていただく機会として実施させていただきました。

「可愛がられる」を学術的に学び、スキルとして身に着けてほしい

― 今回の研修は「可愛がれる」ということをテーマに実施しましたが、この研修を通じて新入社員にどうなってもらうことを期待しましたか?

川島様:「可愛がられる」力とは、新入社員がどうやったら職場の人やお客様と円滑に人間関係を築けていけるかという観点で大事な要素だと考えています。今回の研修を通じて、どうやったら可愛がられるのかを学術的に体系立てて理解し、スキルとして身に着けてもらいたいと思いました。それによって、実務の中で円滑なコミュニケーションができるようになってほしいという期待がありました。

― 貴社において「可愛がられる」コミュニケーションとは、どのようなことを指していますか。

内田様:私の考えとしては、「相手の気持ちがわかる」ことや「思いやりがある」というコミュニケーションができることが、「可愛がられる」に通じると思っています。弊社の場合、営業はもちろんですが他の職種も、人と関わる仕事が大半です。特に新入社員においては、マナーもコミュニケーションも相手への思いやりが起点になると思っていますので、まずはそこをしっかり身に着けてほしいなと思っています。余談ですが、私は新入社員の頃に、3つの「気」が大事だと教わりました。1つ目は気づくの「気」、2つ目は気になるの「気」、3つ目は気が利くの「気」だと。1と2は誰でもできるが、3つ目は実際に行動することが大事だと教えられ、以来ずっと心に残っています。行動の起点は「思いやり」であり、それが人に「可愛がられる」要素かなと思っています。

新入社員が主体的に会話の「きっかけ」をつくることに役立った

― 本研修を実施してみた率直なご感想と、感じられた効果があれば教えてください。

川島様:新入社員からは、職場で「会話の糸口がつかみやすい」という声が多くあがっていました。具体的には先輩が読んでいる本が机の上に置いてあったら、この本読んでみたいですとひとこと言うだけで、そこから会話が広がり良い関係性が築けているという話や、上司や先輩にお礼をする時は4回すると良いなど、学んだことを実践してみたら良いリアクションがあったという声も聞いています。新入社員がコミュニケーションをする「きっかけ」として、研修で学んだことが非常に役に立っているという声がたくさんありました。
弊社は営業職に配属される新入社員が多いのですが、配属先の上司からは、お客様とのコミュニケーションにも研修で学んだことが活かされているという声もあがっており高評をいただいています。また、1つ上の2020年度入社の2年目社員からは、新入社員が受けた研修を私達も受けたいですという声がありました。そこで、今度2年目社員に対して、仕事の段取り力とコミュニケーションの向上を目的に、中北さんに研修お願いすることとなりました。

内田様:ミサワホームの新入社員は「可愛がられる」ことが大事だと随分前から口頭でお伝えしていました。今回の研修は川島がすべて企画して中北さんに実施をお願いしたのですが、「可愛がられる」コミュニケーションを体系立てて学べるということが非常に新鮮でした。コミュニケーションにおいて、こうすれば良いのだという「型」を学べたことは、新入社員にとって大変有効だと感じました。もちろん、自然に可愛がられるコミュニケーションができる人もいますが、中には学んでも苦手意識があってできない人もいますので、心のお守りと言いますか型を知っているだけで不安が解消される場合もありますので実施できて良かったと思います。

研修と職場実践の反復練習で、自信を持って本配属へ

― 6月、8月、9月と実施する中で、具体的にどのような変化が見られたのでしょうか。

川島様:6月の研修を受ける前は、大半は言われないと動けず自らコミュニケーションの機会をつくろうとはしませんでした。6月の最初の研修を受けた後は、自分から先輩をランチに誘ったりと行動に変化が見られる人も出てきました。あくまで私の感覚値ですが全体の3割くらいが自らコミュニケーションを取る行動をしたかなと感じます。しかし、この段階ではまだ残りの7割の人は、やってみようと思っているが自信が持てない状態だったと思います。一方で、元々ポテンシャルのある人やコミュニケーションが活発な人は、いろんな先輩に話かけるのでどんどん関係者の輪が広がっているようでした。

8月の研修では、この2ヶ月の行動を振り返りうまくいったこといかなかったことを整理し、うまくいかなかった部分を解消し気持ちを再燃することで、自信がなく行動できなかった人の3割くらいの人が自分から行動できるようになったと思います。8月ですと多少なりとも周りとの関係性もできているので、学んだことを実践しやすかったこともあり関係性が広がっているように見受けられました。全体の残りの4割の人は、基本的な関係性は築けているけどまだ自ら行動できておらず、やってみようと思えた段階だったと思います。

9月の段階では、まだあまり行動できていない人もいましたが、コミュニケーションにおける意識づけは全員できている状態だったので、仮配属期間に反復練習してきたことを、本配属先でも活用できるように勇気づけをしてもらいました期間を置いて職場での実践と研修での学びを繰り返すことで、徐々に習得していった形です。新入社員が学んだスキルを狙って職場で使えるようになっていったのかなと感じています。

― 印象的に残っているエピソードがあれば教えてください。

内田様:最後の9月に行った研修がとても印象に残っています。本配属先が発表になった直後だったので、希望通りの配属になった人もいれば、希望が叶わず落ち込んでいる人もいたので、中北さんに直前でフォローいただきたいとお願いをしました。そこで中北さんの経験談も踏まえてお伝えいただき、落ち込んでいる人を勇気づける研修を実施いただけたことが非常に良かったです。あの時は、見ていて本当に心から有り難いなと感じました。配属発表後の気持ちの揺れは理屈じゃない部分もありますが、中北さんにうまくフォローいただけたことで、本配属に向けて勇気づけができたことに感謝しています

川島様:内田がお伝えしたように、私も最後の研修は印象に残っていて、勇気づけられて泣いている新入社員もいました。曇っていた新入社員の顔が晴ればれとした表情に変わっていったことは、私としても非常にうれしかったです。新入社員が自信を持って本配属を迎えられたということが、かなり印象深かったです。

心理的安全性を担保し、多様な考えを認め合う組織風土をつくる

― 今回、株式会社俺にお任せいただいた一番の決め手は何でしたか?

川島様:正直、好奇心が8割です(笑)。オンラインでコミュニケーションを伝えることが、そもそも難しいなと思っていました。しかし、中北さんの経歴をお伺いし実際にオンライン越しでお会いさせていただいた時、どんどん話に惹き込まれていき非常に楽しかったです。中北さんにお任せしたら、きっと新入社員が変わるのではないなと思ったからです。中北さん自身のコミュニケーション力とお人柄に惹かれてご依頼させていただきました。実際に圧倒的なファシリテーション力で、受講者が前のめりで話を聞いていましたし講師満足も高く中北さんにお願いして本当に良かったです。

― 本研修をお勧めするとしたら、どんな組織にお勧めしたいですか?

川島様:私はどの組織にもお勧めできると思います。社内外問わず人間関係がありコミュニケーションがある会社すべてに活用できる研修だと思います。全組織に円滑なコミュニケーションが生まれ、自分達で組織力を高めていく源になる研修だと思っています。

内田様:コミュニケーションを大事にしている組織や、コミュニケーションを主とする営業職などは「可愛がられる」力は必要だと思うので良いのではないでしょうか。

― 今後、取り組んでいきたいことや組織づくりにおいて大切にしていることはありますか?

内田様:2022年の年頭標語が「つなぐ」というキーワードになりました。私自身チームワークで育ててもらったと思っていますので、チームワークを大切にした組織づくりを行っていきたいです。そのためにもコミュニケーションは重要ですので、円滑なコミュニケーションができるような支援をしていきたいです。また、今年から新入社員や若手社員の研修に上司に顔を出してもらうなど、点ではなく線のつながりを始めて一定の成果も出てきていますので、引き続き注力していきたいと思っています。

川島様:心理的安全性のある職場を担保しながら、自分の考えや価値観を大事にした意志の疎通ができる組織づくりを行っていきたいです。変化が激しい時代なので、多様な考えを認め合う風土やチームづくりを目指していきたいと思っています。また、「可愛がられる」コミュニケーションができる若手社員を増やし、お客様にも、より愛される組織づくりを行っていきたいと思っています。

― 本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。

 

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