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インタビュー

【中堅社員研修】自動車関連企業労働組合 ボトムアップでお互いに気づき合う職場風土を醸成する関係構築研修の導入事例

自動車関連企業労働組合様

[スピーカー]
自動車関連企業労働組合様
執行委員
久保寺 晃裕様 (※写真左)

株式会社 俺
杉山 遼介 (※写真右)

[導入サービス]
より良い組織を目指すための関係構築研修

[実施概要]
ボトムアップでお互いに気づき合う職場風土を醸成することを目的に、チームリーダーを含む中堅層を対象に、職場での関係構築力を高めるコミュニケーション研修を実施。

メンバーから上司に働きかけ「気づき合う職場風土」をつくる
~明日からすぐに使える関係構築の3ステップ~


― 今回、弊社の研修を実施しようと思った背景や理由について教えてください。

久保寺様:昨年12月に開催された「人と企業の活力化フォーラム」にて、中北さんの講演を拝聴させていただきました。笑いのメカニズムを活用した若手育成の中で、今の若手に求められる「可愛がられる力」の必要性について、非常に共感が得られたことがきっかけでした。
労働組合では毎年、職場で何が起きているかをみんなで理解し、どのような取り組みを行うべきかを会社に提案する活動を行っています。その中で、上司からだけではなくメンバーからも歩みよりが必要であるのではという課題があがってきました。上司はメンバーとコミュニケーションを取る際に、ハラスメントにならないかと気を遣いコミュニケーションを敬遠してしまうという悩みを抱えています。若手は仕事が終わったらすぐに帰りたいという価値観が強まってきており、そもそも職場でコミュニケーションを取る機会が減ってきていないか、お互いにもっと寄り添う必要があるのではないかという職場の課題が見えてきました。
そこで、今回の研修により、メンバーと上司の間でお互いに気づき合う職場風土を醸成する足掛かりを得る機会を作りたいと思い、株式会社俺の研修を実施するに至りました。

明日からすぐに使えるコミュニケーションスキルが学べる

― この研修を通じて、参加者にどうなってもらうことを期待しましたか?

久保寺様:今回の参加者は、職場リーダーとして上司の立場の方、いちメンバーという立場でもある入社~中堅層の方々です。まずはそういった立場の方に、トップダウンではなくボトムアップで些細なことから気づき合う手法を、コミュニケーションのプロから学び身に付けてほしいと思いました。また、身に付けるだけではなく、職場に持ち帰った後に職場メンバーに手法を広めてほしいということを期待しました。

― 本研修を実施してみた率直な感想と、感じられた効果があれば教えてください。

久保寺様:一般的な研修と違って堅苦しい原理原則ではなく、笑いの要素を取り入れながら、明日からすぐにでも実践できる手法をワーク形式でトライする流れとなっており、日常シーンにも比較的取り入れやすい内容であると感じました。特にサブリミナル効果を活用した相手の懐に入る技術は、研修の途中から早速使っている参加者も垣間見え導入のしやすさを実感しました。
また、参加者のアンケート回答を見ても、具体例がわかりやすく職場で実践してみたいという声が多くあがっており、隙間時間や業務後のコミュニケーションにおいて有効活用できる内容だったと思っています。職場のコミュニケーションにおいて「笑い」は必要だよね、という認識はありましたが、この研修を通じて改めてその必要性に気づかされた参加者は多かったのではないかと感じました。

お互いに歩み寄るためには、「自己開示」がカギである

― 印象的に残っているワークやエピソードがあれば教えてください。

久保寺様:いくつかあるのですが、私が一番印象に残っているワークは「シネマワーク」です。両者がコミュニケーションを取るうえで、お互いに歩み寄ることが重要だと理解していましたが、中でも“自己開示すること”が1つのカギであることを学びました。
とはいえ、なかなか普段のコミュニケーションの中で自分自身をさらけ出すことは難しく、「実は私って…」という話にはなりにくいのが実状です。ですが、この「シネマワーク」は、今の自分を形作っている経験を絵で表現することで自己開示していくという手法になっており、絵心の有り無しに笑いがうまれたりしながら、簡単に面白おかしく自身をさらけ出すことができます。このワークは全体でも非常に盛り上がっており、今まで知らなかったメンバーの一面に触れることができ、お互いを知るために大変有効なワークだったと感じております。
他には、ペアを組んで「他己紹介するワーク」も良かったです。相手のことをポジティブに伝えるために、実際に聞いたことにさらに良い情報を加えて伝えるのですが、それがコミュニケーションの訓練にもなっており、参加者にとって非常に有意義なワークだと思いました。

メンバーから上司に歩み寄りが必要という考えが課題と一致した

― 今回、株式会社俺にお任せいただいた一番の理由(決め手)は何でしたか?

久保寺様:講師の中北さんが元お笑い芸人ということで、 「笑い」が前提にありつつ、直感的に「なんか面白そう」「他社とは一味違う研修が期待できそう」 だと感じたからです。中北さんの書籍「おもしろい人が無意識にしている 神雑談力」も読ませていただき、非常に興味深い内容だと思いました。
また、冒頭にもお伝えしましたが、中北さんが講演でお伝えしていた若手の「可愛がられる力」について、上司からだけではなく「メンバーからも歩み寄りが必要である」という考えが弊社の課題感と一致したことも決め手となりました。

― 本研修をお勧めするとしたら、どんな組織にお勧めしたいですか?

久保寺様:殺伐とした空気感で、雑談なく仕事としか向き合っていないような雰囲気の組織にお勧めしたいです。もしこのような職場があれば、笑いを交えながらコミュニケーションの手法について楽しく学べるので、ぜひお勧めしたいと思います。

組合員が自ら考え行動できる「選ばれるキーマン」を育てる

― 今後、取り組んでいきたいことや組織づくりにおいて大切にしていることはありますか?

久保寺様:労働組合は、職場で起きている困りごとの解決や、組合員にとって働きやすい職場風土を築いていく「きっかけづくり」をし、最終的には職場が主体となって動いていくことが理想だと考えています。
その点で、今後は自分たちの職場は自分たちで良くしていくという考え方のもと、「人づくり」つまり、『選ばれるキーマン育成』を重点に取り組んでいきたいです。
ここで言う「選ばれる」というのは、職場メンバーから頼りにされるという意味が込められており、職場の最前線で働くリーダーを職場役員と呼んでいますが、困りごとを職場の中で解決すべく、広い視野で考え、声を上げることができる職場役員こそが職場のキーマンだと考えています
そんな職場のキーマンに活躍してもらい、職場でのプレゼンスを高めてもらうよう促すのも労働組合の役割だと思っております。労働組合の強みである横の繋がりを活かしながら、知見拡大に繋がるセミナーを開催することで
「選ばれるキーマン」を育成し続けたいです。

― 本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。

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