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【若手社員向けマインドセット研修】ダイキン工業株式会社「キャリアを前向きに描く」マインドセット研修の導入事例ご紹介

ダイキン工業株式会様

[スピーカー]
ダイキン工業株式会社
テクノロジー・イノベーション・センター 管理グループ
課長
塩谷 優子 様(※写真右上)

ダイキン工業株式会社
テクノロジー・イノベーション・センター 管理グループ
藤松 あかり 様(※写真左上)

ダイキン工業株式会社
テクノロジー・イノベーション・センター 管理グループ
猪野 裕奈 様(※写真中央上)

株式会社 俺
代表取締役社長
中北 朋宏(※写真左下)

株式会社 俺
杉山 遼介(※写真右下)

[導入サービス]
・若手社員向けマインドセット研修

[実施概要]
テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)部門の2~3年目の社員を対象に、自ら上司に関わることで周囲の期待や仕事の目的を理解し、キャリアを前向きに描くことを目的にマインドセット研修を実施。全3回(8月、10月、1月)の約半年間に渡り、希望者には個別面談を実施。

主体的に上司にかかわり、キャリアを前向きに描く
~キャリアを自分で切り拓くために~


― 今回、テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)部門の2~3年目社員を対象に、マインドセット研修を実施しようと思った背景や理由について教えてください。

藤松様:現在、当社では人材育成に力を入れています。特に若手社員の自律性や主体性、挑戦意欲をもっと向上させたいという課題があり、マインドセットを強化したいと考えていました。TICでは若手社員が多いので、ヒアリングしたところ「キャリアパスをどう描いたらよいかの分からない」「コミュニケーションに苦手意識がある」という課題が挙がってきました。これらの課題を解決するためには、困った時には自ら周囲に発信し、やりたいことを伝えられる主体性を身につけ、仕事を前向きに捉えることが必要だと思いました。そこで、今回2~3年目を対象にマインドセット研修を実施しました。

猪野様:私自身も3年目なのですが、同期にもっと前向きにイキイキと働いてもらいたいという想いもあり、マインドセット研修を依頼させていただきました。

仕事の目的と周囲の期待を捉え、前向きに働いてもらいたい

― この研修を通じて、受講者にどうなってもらうことを期待しましたか?

藤松様:研修の目的は3つありました。1つ目は、仕事を前向きに捉えて自社で働くうえでのキャリアを描くこと。2つ目が、周囲と相談しやすい関係性を築くこと。3つ目が、会社で求められている役割と期待を把握し、それに応えられるようになることです。日頃から業務の目的を意識し、疑問に感じる事は上司に相談することで解消できれば、自分の仕事の目的を捉える力も養われます。より円滑に業務を進めることができるようになり、前向きに働けるようになってもらいたいと思いました。

猪野様:この研修を通じて、自分自身を客観的に見つめる機会にしてほしいと思いました。悩んだ時に自己否定に陥らずに、自分自身と悩みを客観的に見て論理的に解決できる方法を見つけ出してほしいと思いました。

個人の特性や課題を言語化できたことが想定外の効果だった

― 本研修を実施してみた率直な感想と、感じられた効果があれば教えてください。

藤松様:株式会社俺に研修をお願いしたことで、「個人の特性がよく見えた」ことが想定外の効果として大きかったです。私たちが何となく感じていた受講者の特徴や課題を、驚くほど的確に言語化していただけました。言語化するだけではなく、他の会社も数多く見てこられているので、他社と比べた弊社の特徴も掴むことができました。集合研修だけでなく個別面談も組み合わせたので、受講者の理解がより深まったと好感触でした。また、職場で孤独感を感じているケースも意外と多いことがわかりました。研修を通じて同期や後輩と話すことで、同じような悩みを抱えていることに気づき、孤独感が薄れる効果もありました。第三者である株式会社俺に研修をお願いしたことで、社内だけの研修だと話しにくいような悩みを拾いあげていただくこともでき、お願いして本当に良かったです。

猪野様:今まで、受講者の方が何となく思っていた課題が具体化できたことが非常に良かったです。受講者の中にはずっとモヤモヤしていたいけど、思い切って自分から上司に提案したことで、役員の前で発表するまでに発展した人もいました。他にも研修や面談を通じてモチベーションが上がり成果に結びついている人も多く、そういった変化を見ることで私自身も大変刺激を受けました。

― 今回、8月、10月、1月と3回に分けて、間に面談を挟む形式で約半年に渡って実施させていただきましたが、印象的に残っているエピソードや、受講者の変化があれば教えてください。

藤松様: 3回に分けて実施したことで、受講者がステップアップしていく様子が伺えました。キャリアの考え方で「山登り型」と「川下り型」のお話は印象に残っており、山登り型の「何かやりたいことがないとダメ」ではなく、目の前の仕事を一生懸命やることで、自分の能力を高めていく「川下り型」のキャリアでも良いと知ったことで、気持ちが楽になった受講者も多かったです。
また、研修だけでなく個別面談で深く入り込んでいただいたことで、TICの課題、若手に特化した課題が明確になっていきました。何度も打ち合わせをしながら最後まで作り上げていったことで、受講者が本音で話す環境ができていったと思います。実際に中北さん、杉山さんとの個別面談を通じて考え方が大きく変わり、職場で実践することで大きく行動が変化した人もいました

猪野様:希望の配属に就けず不満があった人に対して、中北さんから「他責だよね」とはっきり伝えていただけたことで、自分自身に目を向けて考えることができるようになり、前向きになった方もいました。社内だと正直なフィードバックが言いにくい部分があるのですが、第三者からはっきり伝えていただけたことで、良い変化につながったのだと思いました。

自ら上司と関わることで、関係性も環境も変えられる

― 中北さん、杉山さんから見て変化が見られた受講者のエピソードがあればお聞かせください。

中北:面談は希望者を対象とし、約半数の方に実施しました。その中でも、上司が自分のことを理解してくれないと思っていた方が、実は上司は自分のことをすごく考えてくれていることに気づかれた方がいました。そこから上司への関わり方が大きく変わり、自分のやりたいことを伝え、チャンスが舞い込んで流れが大きく変わっていきました。自ら上司とかかわり関係を深めることは、社内に自分のファンを増やすことでもあります。全体的に、自分の仕事の価値や会社から期待されていることに気づいておらず、そこが理解できるようになると視野が広がり変化が見られたケースが多かったです。

杉山:他の人と比べて自分のやっている仕事に専門性がないと不安に思っていた方が、自分のやりたいことを上司に伝えたことで、新たなスタートアップのプロジェクトにアサインされた方がいました。また、上司の期待に過度なプレッシャーを感じていた人が、上司としっかり認識合わせができたことでプレッシャーが軽減されたという方もいました。自ら上司に関わることで、自分の環境を変えていける手ごたえを感じられた方が多かったのではないでしょうか。

キャリアは“自分で切り拓いていける”ことを理解する

― 若手社員の方が前向きにキャリアを描くためには何が一番重要なポイントだと思いますか。

猪野様:私は、周囲とどう協力関係を築いていくかがポイントだと思います。キャリアには正解がないので、いろんな人の意見を聞き視野を広げ、自分の望むキャリアを築いていくことが大事だと思います。

藤松様:若手社員は、自分自身がやりたいこととキャリアを混同しがちだと思っています。会社に何を期待されているのか、どんな人になってほしいのか、それを正確に理解する力が必要だと思います。そのためには、普段から上司とコミュニケーションを取り続け、仕事を前向きに捉えることが重要なポイントだと思います。

塩谷様:ロールモデルがいなくても、自分で切り拓いていけると思えることが重要です。キャリアの考え方は1つではなく、山登り型でも川下り型であっても良いことや、長期的な目線で考えることが必要です。また、やりたいことが見つからなくても、会社に求められることに前向きに応えることで、自分の可能性を広げていけることを理解することも大切です。

若手の感性を大切に、「いかに届けるか」を一緒に考えてくれた

― 今回、株式会社俺にお任せいただいた一番の決め手は何でしたか?

藤松様:新人・若手社員の育成にかかわる中で、これまでのやり方では限界があると感じていました。そんな時にHRカンファレンスの講演を聞いた方から、株式会社俺を紹介してもらったことがきっかけでした。実際にお会いしてお話する中で、中北さんなら私たちが思っている課題を解決してくれるのではないかと感じました。的確に弊社の課題を把握していただけたことが決め手となり、ぜひ、お願いしたいと思いました。

塩谷様:若手社員の研修を企画する際、若い方の感性を大事にしたいと思いました。研修の内容がどれだけ弊社の若手社員の中に“入るか”を重要視しました。課題発見から一緒に研修を作り上げる中で、弊社の若手社員の特徴をしっかり掴んでいただき、どうしたら届くのかを真剣に考えていただきました。プログラム内容や個別面談も魅力的でしたが、“いかに受講者に届けるか”を私たちと同じ熱量でかかわってくださったことが本当に有り難く、中北さんと杉山さんにお願いして本当に良かったです。

猪野様:株式会社俺は、弊社とは対照的な会社なので、どんな化学反応が起きるのだろうというワクワク感がありました。良い感じでマッチして、受講者と信頼関係を築いていく様子が印象的でした。半年間ここまで深く入り込んでくださり、私自身も大変勉強になりました。

― 本研修をお勧めするとしたら、どんな組織にお勧めしたいですか?

藤松様:弊社の他部門にお勧めしたいです。特に忙しい部門では、悩んでいる暇やキャリアを考える余裕もないくらい目の前の仕事に必死になっています。あっという間に年次が上がってしまうので、若手のうちからマインドセットの教育が必要だと思っています。

猪野様:リモートワークが多く若手社員が孤独を感じている、上司と部下とでどうコミュニケーションを取って良いかわからないと悩んでいる組織には向いていると思います。

迷ったり悩んだりしてもいい。能力を存分に発揮できる組織をつくる

― 今後、取り組んでいきたいことや組織づくりにおいて注力していきたことはありますか?

藤松様:若手社員が成果を出せる組織をつくりたいと思っています。成果を出すためには、前向きに仕事に取り組める状態であること、上昇志向を持つことも必要です。今回の研修で周りからの期待やどう見られているかを知る機会がありましたが、それを部門全体で意識づけしていきたいと思っています。

猪野様:若手社員だけではなく、中堅層やリーダークラス、管理職に向けた研修も実施していきたいと考えています。なぜなら、それぞれの層によって異なる悩みを抱えているからです。それを研修という場で共有することで、モチベーションを高めていければと思っています。

塩谷様:思うように自分の力を発揮できていない、能力があるのにそれに気づいていない方もいらっしゃいます。そのような方が自分の能力を存分に発揮し活躍できるように、後押しできる施策を考えていきたいです。人間なので常に前向きにがんばり続けることは難しいですし、時に迷ったり悩んだりすることは当然だと思いますそういった時に、上司を含め周りや横とつながることで乗り越えていけることをお伝えしサポートしていきたいと思っています。

― 本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。

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