インタビュー
ダイセル労働組合様 「笑いのメカニズム」を活用したコミュニケーションスキル研修の導入事例ご紹介
ダイセル労働組合様
[スピーカー]
ダイセル労働組合
中央書記長
畑中 慎太郎様(※写真左上)
株式会社 俺
代表取締役社長
中北 朋宏(※写真右上)
株式会社 俺
杉山 遼介(※写真中央下)
[導入サービス]
・“つながり”を深くし自分らしさを引き出すコミュニケーションスキルを理解する
~「ウケる」が最強のビジネススキルである。~
[実施概要]
コミュニケーションを活性化し心理的安全性の高い職場づくりを目的に、「笑いのメカニズム」を活用したコミュニケーションスキル研修を実施。手上げ式で職種を問わず20代~30代の30名が受講。
コミュニケーションを活性化し、自分らしさの発揮を応援する
~納得感と内発的動機を引き出すコメディケーション研修~
― ダイセル労働組合は、どのような組織なのでしょうか。
畑中様:株式会社ダイセルにある企業別労働組合です。ダイセル労働組合には、約2100名の組合員がいます。労働者の雇用を守り労働条件を維持・向上させることを目的として、労働者が団結して結成した組織となり、会社経営とは独立しています。組合員の皆さんが働く上で抱える不安や問題を、組合員の立場で一緒に考え解決することで、働きやすい職場環境をつくっていくことが大きな役割となります。そのために、普段から組合員の声を聞き、組合員と会社経営の両方を大事にしながら、働く人の幸せの実現と会社の成長に貢献していくことを目的とした組織になります。
職場の“つながり”を今以上に面白く深めていきたい
― 今回、“つながり”を深くし自分らしさを引き出すコミュニケーションスキルを理解するというテーマで、研修を実施するに至った背景や理由を教えてください。
畑中様:2020年9月に、組合の新しいビジョンとして「一人ひとりが自分らしさを磨き輝いている」状態をありたい姿に掲げました。これを実現するためには、組織内のコミュニケーションを活性化していくことが大事です。言葉で言うのは簡単ですが、多様な価値観を持った人の集まりが会社ですので、本当に相手のことを知ることや自分のことを知ってもらうことは、なかなか難しいことだと思っています。
そこで、研修も主体的にかつ面白く受けてもらうことが大事だなと思い、中北さんの「笑いのメカニズム」を活用したコミュニケーションスキルを学ぶことが有効ではないかと考えました。また、上司と部下、同僚とのつながりを今以上に面白く深めていけたら、より心理的安全性の高い職場になるのではないかと思い、今回実施させていただきました。
― ありがとうございます。本研修を実施してみた率直なご感想や、感じられた効果があれば教えて下さい。
畑中様:オンラインで半日の研修だったのですが、受講者からはあっという間だった、面白かったという声が多くあがっていました。皆さん、笑いのある職場や心理的安全性が高い職場を求めていますし、改めてそれが大切だと実感できたのではないでしょうか。その上で、自分がそういう場づくりに挑戦したいという前向きな気持ちになってもらえたことがすごく良かったです。そう思えた背景には、やはり納得感や自分からやってみたいという内発的動機が引き出されたからであり、今回の研修の大きな効果だと思っています。
また、苦手な人とのコミュニケーションも事前に準備することや、相手にどう捉えてもらうのかという自己プロデュースの重要さなど、職場で活用できるワークも多くとても有意義でした。ただ、聞くだけではなく、グループワークで実践してみることで、気づきが得られやすいプログラム構成になっていたと思います。
「イジる」前提として、相手を尊重することがとても大切である
― 印象に残ったワークや、効果がありそうなワークはありましたか?
畑中様:これまで何度かオンライン研修を実施したことはありますが、対面研修より発言が少なく盛り上がらないことがありました。しかし、今回中北さんが「イジる」テクニックを駆使して受講者を巻き込んで、あっという間に全体として話やすい雰囲気が出来上がったことが印象的でした。「イジる」は、使い方が簡単ではないですが、そこはさすが元芸人ということで、非常に面白く「おいしく」していただけたなと思っています(笑)。参加した皆さんには、「イジる」の前提条件として、相手を尊重することがとても大切であることが体感いただけたと思います。
― 今回、株式会社俺にお任せ頂いた決め手は何だったのでしょうか?
畑中様:私の前任者が、中北さんに一度研修をお願いしており、その時の研修が参加者に大変好評でした。私自身も「笑いを科学する」という言葉が非常にキャッチ―だと感じ、どんな話が聞けるのかワクワク感を持ちました。受講される方にも興味を持ち、主体的に学びたいと思えることを大事に考え、その期待に応えられる内容だと思えたことが決め手となりました。
強みである“つながり”を大切に、働く一人ひとりの幸せを応援する
― 本研修は、どのような階層や組織にお勧めしたいですか?
畑中様:コロナ禍でリモートワークが増えコミュニケーションが減っていると感じている組織であれば、受講してみる価値はあると思います。また、管理職層にもお勧めだと思います。組織は年齢の離れた人同士が一緒にいますので、若手の方とのコミュニケーションに悩まれている管理職も多いですし、若手も上司と何を話して良いかわからずお互いに困っているケースも多いので、そういった課題がある組織にはお勧めだと思います。
― 今後、どのような組織をつくっていきたいですか?
畑中様:冒頭にもお伝えしましたが、2020年9月に新たな組合ビジョンとして「一人ひとりが自分らしさを磨き輝いている」状態をありたい姿に掲げ活動をしています。このビジョンをつくった背景として、働き方や価値観が大きく変わってきている中、多様性の尊重や働く一人ひとりの幸せを改めて大事にしたいという想いがあります。それは、仕事だけでなく生活や健康、また社会との関わり方など、様々なフィールドで自分らしさを発揮することを、めいっぱい応援できる組織でありたいと思っています。そのためには、コミュニケーションを活発にし、労働組合の強みでもある“つながり”を大切にしながら相互理解を深め、やりたいことが実現できる風土を醸成していきたいです。また、その中から生まれる新しいアイデアを結集し、組合員一人ひとりが自分らしさを磨き輝ける会社にしていくこと、そして自分の人生をより豊かにすることを応援できる組織づくりを目指しています。
― 本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。