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インタビュー

【組織改革長期プログラム】エルズサポート株式会社様 変化に強い「筋肉質な組織」作り3ヶ年計画の導入事例ご紹介

エルズサポート株式会社様

[スピーカー]
エルズサポート株式会社
執行役員/営業本部長
田原 勇様(※写真左上)

株式会社 俺
代表取締役社長
中北 朋宏(※写真右上)

株式会社 俺
杉山 遼介(※写真中央下)

[導入サービス]
・組織改革長期プログラム

[実施概要]
エルズサポート社の営業部(約40名)において、「筋肉質な組織をつくる」ことを目指し3ヶ年の組織改革プログラムを2020年10月より開始。1ヶ年目は、横のつながりを強化し仕事に誇りを持ち、楽しいと感じている状態をつくることを目的に、全5回の研修と職場での実践を行う。別途マネジャー8名に対し、個別面談を月1で実施。

◆3カ年 全体像イメージ

組織改革は一貫性のあるビジョンと本音が言える関係の質が鍵
~変化に強い「筋肉質な組織」作り3ヶ年計画~


― 今回、営業部の組織改革を3ヶ年という長期に渡って、実施しようと思った背景や理由について教えてください。

田原様: 弊社の事業である賃貸保証業界が、ここ数年成長マーケットにあることもあり、これまでなかなか人を育成する余裕がありませんでした。しかし、昨年のコロナ禍で一度立ち止まる機会があり、今後の組織の成長を考えた時に人材育成の必要性を感じました。弊社はプレイングマネジャーが多く、マネジメントスキルもバラつきがありました。そこで、まずは中北さんにマネジャー層を対象にマネジメント研修を実施していただきました。研修というと身構えてしまう人が多いのですが、中北さんの研修では、マネジャーがみるみる心を開いていく姿がとても印象的でした。その研修で、マネジャー自身が非常に疲弊しており、組織への他責傾向が強いことが見えてきて、これは早急に手を打つ必要があると思いました。中北さんに組織の現状と私の想いをお伝えさせていただく中で、単発の研修ではなく、私自身もコミットして営業部全体の組織改革を3ヶ年に渡って実施していくことになりました。

マネジャー 一人ひとりと向き合い、心理的安全性のある土壌をつくる

◆1カ年 全体像イメージ

― 最初の1年目のゴール、注力したポイントについて教えてください。

田原様:当時の組織の状況を一言でいうと、皆楽しそうじゃないなと。横同士でさえも意見を交わすことがほとんどなかったため、まずは、本音の意見が出やすくなり、意志を持って活動できるような心理的安全性のある土壌をつくりたいと思いました。
そこで、私自身がビジョンを掲げることが大事だと思い、「筋肉質な組織をつくる」というビジョンを打ち出しました。世の中の激しい変化に対応できる本物思考の営業組織になるという想いがあります。それを実現するためには、「マインドの向上」「再現性の向上」「生産性の向上」「効率性の向上」の4つを強化していく必要があります。最初の1ヶ年は、「マインドの向上」と「再現性の向上」をテーマに、特にマネジャーの意識改革や関係の質の向上に注力して中北さんと一緒にやらせていただきました。

― この1年で数回に渡って研修やマネジャーの面談などを実施しましたが、率直なご感想や感じられた効果があれば教えて下さい。

田原様:マネジャーは8名いるのですが、他責から自責へと意識を変えていくことに時間がかかりました。それぞれ個性や考え方、課題感も違ったので、中北さんに月1回1on1をやっていただきました。それが非常に効果があり、面談がなかったら1年でここまで持ってくるのは難しかったと思っています。マネジャーにとっても、社外の中北さんだからこそ腹を割って話せた部分もあったようで、とても好評でした。
私がビジョンを打ち出すにあたって、マネジャーと今後の戦略を考えるディスカッションを何度も行いました。そこで出てきた要素を踏襲して「筋肉質な組織をつくる」を掲げたのですが、それを各マネジャーが自分なりに噛み砕き遊び心のある絵を描いたりして楽しみながら、自分の言葉でメンバーに語ってもらえたと思います。それがメンバーにも伝わり、メンバーも応えていくという良い連鎖が出来上がってきていると感じました。

本音の意見が出るようになり、他責から自責へ変わってきた

― 特にこの1年で大きく変わってきたと感じることや、変わったきっかけがあれば教えてください。

田原様:組織全体では、出てくる言葉が前向きな言葉に変わってきて、他責から自責に捉えられるようになってきています。マネジャーもメンバーも横同士が本音で話せるようになり、建設的な意見が出るようになりました。特にマネジャー同士の会議は、だいぶ活性化してきました。マネジャーとメンバーの対話も以前より増え、関係の質が向上したことでメンバーが楽しそうにしている場面が多くなってきています。研修にも意欲的に参加し、「こうしたい、こうなりたい」という自分の意志が芽生え発言できるようになってきており、自分達で考えたことをマネジャーに提案するメンバーも出てきています。

個人の変化で言うと、この1年は特にマネジャーの変化が大きかったです。中北さんとの1on1の効果もあり自分を客観視できるようになったと感じています。とあるマネジャーが、これまで何でも自分で意志決定し方針を出していたのですが、現場やメンバーの意見を聞いてから、方針を考えるようになった人もいます。また、メンバーにあまり興味がなく、期日管理だけするようなマネジャーがいたのですが、人の成長に興味を持って関われるようになってきた人もいます。メンバー側は、会社やマネジャーが自分達に時間を使って投資してくれていることを理解し、意識が前向きに変わっていったと感じます。これまで知らなかったことを知り、成功体験を感じられる機会が増えたことで仕事が楽しくなっていき、エンゲージメントも向上してきていると感じています。

― 上記のような変化が見られた中で、組織改革において何が一番重要だと感じられましたか?

田原様:組織改革がうまく進んだ背景には、いくつかの要素とステップがあったと思います。まずは、最初に組織のビジョンを掲げることです。次にマネジャーの意識変容と関係の質が向上したことで、本音で話せるようになり心理的安全性のある土壌がつくられ、メンバーの意識も前向きに変わっていったと思います。また、ビジョンはマネジャーとディスカッションした過程で生まれたこともあり、納得感や自分事に捉えられたことで他責から自責へと意識が変化していったように思います。また、研修や1on1で伝えるメッセージもビジョンから紐づけて一貫性を持って発信していたことも重要なポイントだったと思います。

一人ひとりがWILLを持ち楽しく働くことで、成果につなげる

― 今回、株式会社俺にお任せ頂いた決め手は何ですか?

田原様:最初にお会いした時、弊社の課題を私と同じように認識して共感いただけたことがとてもうれしかったです。当時、私が一人で抱えていた悩みや問題意識に対して、壁打ち相手になってもらい良きパートナーになれると思えたことが、中北さんにお任せした一番の理由です。また、楽しく笑顔で働いてほしいという想いも強かったので、かたくなっているマネジャーの心を開くには中北さんが適任だと感じました。組織改革のキックオフで、中北さんが「エルズサポートの社員のように関わっていきます」とおっしゃっていたことがとても印象深く心強かったです。実際にこの1年で距離感もグッと近くなりした。
また、研修や面談が終わる度に振り返りをして、社員の状態を見ながら細部までこだわってカスタマイズしながら進めていけたことで、今回のような変化が起こったのだと思っています。特にマネジャーには一人ひとり深く入り込んでいただき、面談後はどっと疲れがあったのではないかと思います。ここは本当に中北さんの素晴らしいところであり、1年間併走いただけたことに感謝しています。

― 今後に向けて取り組んでいきたいことや強化していきたことについて教えてください。

田原様:意識が前向きになり、楽しそうにしている場面も増えました。今後は、もう少し実務や営業活動の中に、そのマインドを活用してほしいと思っています。そうすることで、より仕事も楽しくなり成果につながっていくのではないかと思っています。また、心理的安全性のある土壌はできつつあるので、一人ひとりがWillを持って自分の意見がもっと出せるようになってほしいです。WILLを持てるようになると、自然と営業スキルも上がっていくのだと思います。マネジメントスキルも上げていくことで「筋肉質な組織」になれるよう、引き続き中北さんにご支援いただきながら取り組んでいきたいと思います。

― 本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。2ヶ年目も引き続きよろしくお願いいたします。

 

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