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【1on1マネジメント研修】ライオン株式会社様 話しやすい環境をつくる実践型1on1研修の導入事例

ライオン株式会社様

[スピーカー]
ライオン株式会社
研究開発本部 戦略統括部
一ノ瀬 昇 様(写真 左上)

ライオン株式会社
研究開発本部 戦略統括部
明間 洋子 様(写真 右上)

株式会社 俺
代表取締役社長
中北 朋宏(写真 左下)

株式会社 俺
杉山 遼介(写真 右下)

[導入サービス]
1on1マネジメント研修

[対象]
管理職/新任管理職

[実施概要]
部下とのコミュニケーションの必要性から、コミュニケ―ションの際の心理的安全性を高めること目的に、研究開発本部の新任管理職と既任管理職(希望者)を対象とした、1on1マネジメント研修を実施。10月、12月 の2回に分けて開催したほか、マニュアル通りの1on1ではなく、双方が会話のキャッチボールを楽しめるよう講師と研修参加者との1on1も行い、参加者の個別課題を解消する機会を提供。

1on1は義務ではなく、メンバーとの会話を楽しむ時間にする
~話しやすい環境をつくる実践型1on1マネジメント研修~


― 今回管理職を対象に「1on1マネジメント」をテーマに研修を実施しようと思った背景や理由について教えてください。

明間様:当社の研究開発本部では、2019年から働き方改革の一環として、一人ひとりが働きがいを実感しチャレンジできる組織づくりを目指し、マネジャーと部下(メンバー)の「1on1」を導入してきました。アンケートなどを通じて、ある一定の成果と信頼関係の構築やメンバーの成長実感、働きがいが高まっていることが確認できています。一方で、マネジャー 側からはマンネリ化していて、イマイチ手応えを感じられないという課題が浮き彫りになってきました。また、コミュニケーションをもっと工夫したいが出来ていないマネジャーもいて 、1on1に乗り気になれないという課題感もあり、その解決策として今回マネジャーを対象に1on1マネジメント研修を企画しました。

一ノ瀬様:研究開発本部 には、イノベーションを起こそうという目標があります。それを達成するためには、コミュニケーションを活性化して、多くの人の意見を取り入れるということが重要だと考え、1on1を実施してきました。しかし、どうしても仕事の話が中心となり、1on1が当初の目的通りに実施されていないのではないかという課題が出てくるようになりました。そこで、どうしたらもっと会話を楽しめるようになるかを考え、自己開示 を含めた コミュニケーションを活性化し、心理的安全性の高い、日頃から何でも話せる雰囲気を作りたいという想いもあります。

良い意味で“ほぐしてくれる”という期待感

― 今回、株式会社俺にお任せいただいた一番の理由(決め手)は何でしたか?

一ノ瀬様:当社の全社施策である新価値創造プログラム「NOIL(ノイル)」で、株式会社俺にお世話になっていた経緯がありました。一度お会いしてお話を伺う中で、私が一番好きな「笑い」を基準とした研修ということで、これは面白そうだなと思いました。会話を楽しむというコンセプトに、とても興味を持ちました。1on1をやらなくてはいけないから行うという義務的なコミュニケーションではなく、楽しめるコミュニケーションにしたいと思っていたので、ぜひ、株式会社俺にお願いしたいと思いました。

明間様:中北さん、杉山さんとお話をしていく中で、良いイメージを持てたことです。理論もしっかりベースにあり、かつ笑いの要素を交えた研修内容になっており、その場の雰囲気に合わせて実施いただけるという手応えを感じました。当部のマネジャーは実直で真面目な方が多く、1on1を定例としてやっていると 、だんだん行き詰まってしまう人もいます。そういったマネジャーの方々を、良い意味で“ほぐしてくれる”という期待感がありました。

― この研修を通じて、マネジャーの方々にどうなってもらうことを期待しましたか?

明間様:まずはマネジャー自身が1on1を楽しみながら実践できるようになる状態を期待しました。それが、結果的にはメンバーにとっても有意義な1on1となると考えました。

一ノ瀬様:真面目な人が多いという話がありましたが、マネジャーもメンバーも研究者であり、論理的な考え方をする人が多いので堅い印象があります。今回の研修を通じて、論理的な会話だけではなく、感情が伝わる人間味のあるコミュニケーション力も高められることを期待しました。実際に、表情を大事にすることをお伝えいただき、受講者としても気づきが大きく身についてきていると感じています。

マネジャーにとって 「1on1」の意味合いが変わった

― 受講後の反応や、具体的な変化があれば教えてください。

一ノ瀬様:受講者の感想として、以前に比べて1on1の時間を楽しめるようになった、気が楽になったという声が多くありました。これまでは、1on1を義務的なものとして捉えていた人たちも、研修を受けることで1on1を自らが率先して取り組みたいもの、として考えるようになったと感じています 。また、長い目で見て“人間関係をどう作るか” “コミュニケーションを円滑にするか”ということを目的に置いて実施できるようになったと思います。もちろん、全員が同じ状態に到達したわけではないので、今後も継続して浸透していく必要はあると思っています。

明間様:「肩の荷が下りた」とおっしゃる方がいて、1on1をどうやったらいいのか悩んで、負担に感じていたマネジャーもいたのだと改めて実感しました。今回の研修が、前向きな気持ちで1on1に取り組むきっかけになったことが非常に良かったです。「1on1はあくまでも ツールだ」と言っていた方が、この研修にすごく前のめりに参加されていたことが印象に残っています。画面越しにポジティブな感情が伝わってきて、その方にとっての1on1の意味合いが変わってきたのではないかと感じました。また、1対1を越えて、チームとして熱量が高まりコミュニケーションが活性化している現場もあります 。

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「今日はありがとう。楽しかったよ!」と言える時間に

― 印象 に残っているワークやメッセージがあれば教えてください。

明間様:研修の冒頭 でお伝えいただいた、印象を作るための非言語コミュニケーションについてのお話です。オンライン研修の受講中に受講者の表情を写真 に撮っていただきました。写真を拝見して、顔が疲れていたり、眉間にしわが寄っていたりと、自覚していなかった表情を目の当たりにしました。1on1で楽しいコミュニケーションを目指そうという場合は意識的に表情を明るくするなど、モードを切り替える必要があるということに、思わずハッと気づくワークでした。

一ノ瀬様:1on1の最後に「『今日はありがとう。楽しかったよ』と一言入れましょう」という言葉がとても印象に残っています。それを最後に言うためには、1on1を双方で楽しめる時間にする必要があります。楽しむことに意識が向きますので、とても重要な一言だと思いました。また、どのように笑いの要素を取り入れるのだろうと思っていたのですが、何か特別なことを言う必要はなく、笑顔を見せるとかメンバーの話に反応することが大事だとお伝えいただけたことです。実際、ワークの前後で表情の作り方が全然違っていたことが一番印象的でした。

メンバー側にも1on1の有効活用を伝えていきたい

― 今後、取り組んでいきたいことや注力していきたいことがあれば教えてください。

一ノ瀬様:取り組んでいきたいことは2つあります。1つ目はマネジャー側が、メンバーからコミュニケーションを自由に取ってもらえる状態に持っていくということです。もう1つは、メンバー側にも1on1を有効に活用するための方法を伝えることです 。例えば今後の自身のキャリアについて相談する、業務を円滑に進めるためにどのようにコミュニケーションを取れば良いのかをお伝えし、メンバーが前向きに1on1に取り組める状態にしていきたいと思っています。

明間様:今後、新たにマネジャーになる方に向けて、現在行っている1on1の目的を改めて振り返り目指す姿を再定義し、理解を深めた上で取り組んでいく必要があります。また、現在のマネジャーにも継続して働きかけていく必要があります。人ひとりが自律し働きがいを持って自分の仕事に取り組むことで、最終的に総力で高いパフォーマンスを発揮できる組織を目指しています。そのためには、マネジャーとメンバーが1on1に対して同じ目標をもって取り組み、高いパフォーマンスの組織づくりに繋がっていくような仕組みを考えていきたいと思っています。

― 本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。

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